N360Eのインテークポートがほぼ真上に付いているので、ダウンドラフトキャブを付けてみたかったのです。 古くはXZ400のダウンドラフトキャブを入手し、どうにか付かない物かと考えていました。

 FCRのD/Dが販売されてから欲しかったのですが、高くて手が出ませんでした。ところが念願かなって 某オークションサイトでDucati 400SS用のFCR D/D φ35が入手できました。

 早速FCR φ35がラインナップされている車種で、インシュレータがジ止めタイプの車を調べるとまず出てくるのはカワサキZ系ですが、部品入手できるところが遠いので・・・

ホンダで探すと・・・・ CBX750が該当します。これを早速入手し、これと併せてヘッドに乗せてみます。

 

 

 

 しかし、インシュレータの内径がヘッドやFCRよりも狭くて吸気効率が悪く成りそうなので没です。 どうしようかと思っていたら、なんと400SSのインテークマニホールドがオークションに、それも格安で 出ているではないですか。早速入札して入手してしまいました。

 入手後、FCRに付けてみました。本来、400SSはV型エンジンなので一方のマニホールドの向きは180度 逆になります。ちょっと曲がりが45度なのできついですね。

 

 エンジン側の取り付けプレートを作って、この400SSのマニホールドを切って溶接する事に方針を決定。 早速材料を調達です。プレートは8tの5052アルミ材を「秋葉原!」で調達。同時に秋葉原の工具屋でサンドフレックス製のスエーデン鋼金鋸の歯を発見し購入。

 この歯は価格が3倍以上しますが、切れが良くてなかなか折れないので、非常にお勧め!! 最近近所の工具屋が取り扱わなくなって探してました。秋葉原の材料屋さん、工具屋さんは侮れません。

  で、梅雨の合間にNZ Racing製ショートマニホールド用に作ったガスケットを元にアルミ板を切り出します。

 

 

 外形と持っている一番大きなホールソーで吸気の穴を開けてみました。

 左はNZ Racing製のEA用インシュレータを使ったショートマニホールドです。

  

 実はマニホールドのプレートを作り始めていましたが、インテークポートのピッチ約68mmと キャブのピッチ98mmとだいぶ異なり、400SSのマニホールドを単純に切って溶接するだけで無く、各ポートで15mmオフセットが必要で、どうしようかと悩んでいました。

 

 

 FCRを調べるとSRX用がピッチ68mmとちょうど良いことが判明し、早速部品を発注しますが、 アクセルシャフトは部品設定が無く、入手できないことが判明。しかたが無いので部品の 図面を作って作ってもらう事を検討していました。この事をN360にDOHCヘッドを乗せた 豊田のi藤さんに相談したところ、i藤さんはSRX用を入手して逆にピッチを広げたので シャフト類が余っているとの事。このシャフトをいただける事になりました。

なんとラッキーなんでしょう!!! ありがとうございます。 

  

 これを仮組したのがこれです。先ほどの広いピッチと異なり、インテークポートのピッチと 同じです。これで400SSのマニホールドを単純に切って溶接するだけで付きそうに成りました。

 

 

 アクセルワイヤーのステープレートが400SSのままだとボンネットと干渉しそうだったので ワイヤの出る方向が異なるステープレートをバムレーシングから購入し、交換しました。

 

 とりあえずエンジンルームにてキャブ本体とボンネットの干渉を見てみます。 もうすこし右 に傾ける必要がありそうですが、大丈夫そうです。

 

 マニホールドのプレートもほぼできたので、SS400のマニホールドを金鋸で切り、鑢で断面を仕上げました。

 

 これをマニホールドに当てると・・・・

 

 

 さらにキャブを当ててみます・・・・ 見るからに吸気効率が良さそうです。

 

 クランプで位置決めして溶接を発注します。

 

 溶接が出来上がってきました 。溶接で歪んでいるので、定番の上ですり合わせ。

 

 ポートの段付きをリューター等で修正しました。カムカバーに取り付け、FCRを全開にするとこんなです。 

 

 

 バランス調整用の負圧チェック穴とヘッドボルトの逃げを追加工

  

 マニホールドとキャブを実際のエンジンに付けてみました。懸念されたボンネットの干渉はワイヤも含めて問題ありません。 

 

 

 ゾウさんマーク(Ducati)のインシュレータです。 

 

 が、スロットルワイヤのネジ径が合わず、加工が必要となりました。 

 

 ステープレートのワイヤ受けの部分をφ6からφ8へ広げましたが、ワイヤアウターのナット止めが 合わなくなり削ったため、ワイヤアウターがずれないよう高ナットを追加しました。 

 

 

 これで工作する物が終わり、キャブを取り付けてみました。買った状態から アイドリングを調整するだけで、あっけなくエンジンが掛かりました。

 しかし、フロートチャンバーパッキンが痛んでいてガソリン漏れ。 しかし部品もすぐに近所で調達でき、近所を一回りしてみます。

 

 全開状態ではストレス無く回りますが、とりあえず加速ポンプのリンクを外し、さらにニードル位置を調整し、そこそこ走るように成りました。

 CRスペシャルと比較すると・・・・・・多分速いです。 もうすこしセッティングすれば扱いやすくさらに速く成りそうです。

 

 RAMAIRのフィルタをCRキャブから移植 。

 

 

 キャブのセッティングを行いますが、アクセルを戻すと張り付きが起きてる様ですリターンスプリングを追加してみると現象が収まりました。

 強化リターンスプリングが有るなのでバムレーシングに 買いに行きました。ノーマルは2気筒用の11tの物ですが、4気筒用の120%硬い10tの物がありました。ところが車に使うと話したらミニ用に作った200%の物があるとの事でしたので両方買ってみました。追加スプリングを色々そろえるより安かったです・・・・・・

 左から2気筒用11t、4気筒用120%硬い10t、車用200%品

  200%品を入れてみましたが、ペダルも重たくなく、これを採用しました。セッティングは加速ポンプを外し、ジェット、ニードル位置を調整しましたが、加速ポンプを付けると濃いようです。本来この部品のスリットを広げたり狭めたりして加速ポンプの噴出時期を調整しますが、 調整しやすいよう調整ネジを追加することにしました。何か良い部品は無いかなと漁っていたところ、ホースクランプのナットがちょうど良いので、これを半田付け。

 

  

 リターンスプリングが強いことも有って、アクスル開閉でステープレートがたわみます。対策として、反対側にプレートを追加しました。さらにレース仕様でファンネル化しています。

レース時はファンネル仕様+RAMAIRでしたが、街乗り時に吹き返しで火が着いてしまい、この対策に金網を追加します。100円ショップの茶漉しで口径がちょうど良いのが有ったので、これをエアフィルタ用アダプタに取り付け加工します。

これにRAMAIRを追加して完成。